昨日2月16日は、日蓮聖人降誕800年の正当の日でした。
立雲寺では、僧侶のみで日蓮聖人のご降誕800年の法要をさせていただきました。
全国の日蓮宗寺院では、この日に向けて「お題目結縁運動」として様々な取り組みをしておりました。しかしコロナ禍で様々な事が変わり、残念ながら全国各地で予定していた催しも中止せざるを得ませんでした。
このような状況の中でも、全国各地の寺院や僧侶が試行錯誤をし色々な形で日蓮聖人降誕800年をお祝い致しました。大本山誕生寺では、慶讃大法要をオンラインでライブ配信をしておりました。
日蓮聖人降誕800年をこうしてオンラインで参拝ができるようになり、距離は離れていても同じ気持ちや空間を共有できるようになったことは有り難く感じました。
またこの絵画は、日蓮聖人降誕800年慶讃事業として、天野喜孝氏が制作に約一年間の期間をかけて描いた「法華経画」です。
2月16日、17日には千葉・鴨川の大本山小湊誕生寺宝物館にて一般公開され、その後も一般寺院でも展示していく予定だそうです。
800年前に日本に生まれ、法華経、お題目「南無妙法蓮華経」を弘める決意をされた日蓮聖人の志は800年の時を経て今も受け継がれています。その教えを正しく理解し、実践することが私たちにできることです。
私たちは皆、動物も植物も、全ての生きとし生けるものに「仏の心」があります。日常の自分の心の中を見ても、感謝の気持ちや人に何かをしてあげたいと思う善い心もあれば、腹を立てたり人の悪いところばかりに目がいったりする悪い心もあると思います。
移りゆく日常の自分の心の中で、善い心を少しずつでも大きくしていくことが仏教の実践であり、そんな全ての仏さまに感謝し合掌することが、日蓮聖人が説いたお題目「南無妙法蓮華経」の世界です。
ご降誕800年をお祝いできたことに感謝し、また今日から精進していきましょう。
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